悩みを「解決」するには?
誰もが「悩みは解決したい」と思うわけですが、実際のところ「解決」ってなんなのでしょうか?
2つの例を出しながら考えてみたいと思います!
例① 風邪を引かないようにするには?
例えば、「風邪を引いてしまった」時の解決策は「風邪薬を飲む」ということになります。これはもう間違いなく「解決」になるわけです。ただ、僕がここで提案したいのは「なぜ風邪を引いてしまったのか?」を考えることの方が、よっぽど「解決」になるんじゃないか、ということです。
「なぜ風邪を引いてしまったのか?」という問いを立てて考えてみると、「手洗いうがいをサボったから」とか「人混みにいる時間が長かったから」とか「野菜をまったく食べてなかったから」ということが出てきます。ここからさらに「なぜ野菜を食べたなかったのだろか?」みたいな感じで深く考えていきます。
すると最終的に、「仕事とプライベートの区切りがなさすぎて、食事の時間をちゃんと取ってなかった」ということに気づくかもしれません。つまり、「仕事とプライベートの時間にメリハリをつける」ということによって、そもそも風邪を引かない状況を作れるということ。これこそが「真の解決」と呼べる気がします。
(もっと言えば「仕事とプライベートの時間にメリハリがつけられなかったのはなぜか?」と考えていきたい。今回は文字数的に割愛しますが!笑)
例② 好きな人に告白できない
今は風邪を例にしましたが、他の悩みについても同じことが言えます。
もし「好きな人に告白したいんだけど、なかなか勇気が出ず動けない」という悩みを持っているなら、「なぜ動けないのか?」を考えるということで「真の解決」に向かいます。もしその深掘りによって「好きな人との関係性が壊れることを恐れている」ということに辿りついたとしたら、その恐れがどんな経験や価値観から出てきているのかを探っていくわけです。
そうやって考えていくと、実は「両親に対して自分の本音をぶつけてこれず、ずっと顔色を伺って生きてきたから」という経験に行き着くかもしれません。この中身をもっと深く覗いていくことで、そもそもの対人関係に対するあり方が見直されていくことになります。
逆にもしここで、「好きな人に想いを伝えるためには○○をしよう!」というネットに転がっている情報だけを鵜呑みにしてしまうと、自分が本来目指しているところからズレていってしまう可能性があります。
それに、もしこの時は上手くいったとしても「両親との関係性が根本にあることによって、本音に蓋をしてしまう」という特性についてはまったく触れることはないので、この特性による悩みがまた生まれてくることがあるわけです。
ひとまずまとめてみる
ちょっと長くなってしまいそうなので、ひとまず今回言いたかったことをまとめようと思います!
なぜその悩みが生まれているかを「探究」することによって、根本的な「解決」ができる。悩みや問いを「探究」し続けることこそ、真の意味での「解決」になる。
答えのない時代だからこそ、「なぜ悩んでいるのか」と探究していくことにものすごく価値があると思います。さっきの例でも説明した通り、悩みの根本を作っているのは実は幼少期からの経験だったりするので(そしてその可能性がけっこう高い)。
ここを見てみぬふりをすると、もしかしたら楽なのかもしれませんが、心の奥底から湧き上がってくる喜びや楽しさは感じられないかもしれません。だから、やっぱり僕は「探究」をし続けていくことで、人生を力強く進ませてくれるエネルギーを自分で生み出せる、自家発電できるようになると信じています。