「過去は変えられない」←そんなことはありません。
「過去は変えられない」なんてことはありません。もちろん過去の“事実”は変えられないですが、過去の“解釈”はいかようにも変えられるのです。
たとえば過去に親から「お前には価値がない」と酷いことを言われた場合、その言葉を言われたという「事実」を消すことはできませんが、
その言葉を言われたときの気持ちを振り返り、そこでどんなことを考え、どのように自分を責めたかを徹底して言葉にしていくことができます。さらには「価値」という言葉についての捉え直しの作業を進めていくこともできるんです。
すると、むしろ「価値がない」という言葉を言い放った親のほうがよっぽどおかしなことになっていることに気づきます。つまり「人間」という複雑かつ奥行きのある存在に対して、「価値がある」あるいは「価値がない」という論を展開すること自体があまりに浅はかで考えなしの言葉なのか、そういうことがハッキリと認識できるのです。
こういう認識にまでいくためには、「過去は変えられない。変えられるのは未来だけ」というざっくりした耳心地のいいスローガンを鵜呑みにしないこと。そして「過去の“事実”は変えられないが、過去の“解釈”はいかようにも変えられるんだ」ということを実感を伴って理解していくことが何より大切だと思います。
