本屋でみた親子のコミュニケーションが爽やかで温かかった。

本屋に入った。特に目当ての本もなかったので、とりあえず歩きながらなんとなくぷらぷらしていたら、近くにいた親子(30代のお父さんと息子5歳くらい)が、なにやらむずかしそうな問題集を手に取って一緒に眺めている。

あ、この感じだと教育熱心なお父さんと、それになんとか付いていこうがんばる子どもの構図かな。なんて先入観ばりばりでその親子の様子をぼんやり見ていたら、おそらく一緒に問題を解いていたみたいで、子どもが「これ…かな」と指をさした。

するとお父さん「おぉ!すげぇじゃん!!いやぁすごいね。天才だよ。どうやって考えたの?」と。

おや、もしかしてこれはなんだかいい感じの雰囲気の会話だぞ。

「うんとね、これはこうやって考えてね、だからこうかなって思ったんだ」
「すげぇえ!まじの天才じゃん!!」

なんとも微笑ましいやり取りである。僕がバリバリの先入観で眺めてしまっていたことが恥ずかしくなるくらいのしあわせ空間であった。

しばらくして、その親子の真後ろからお母さんと弟(たぶん3歳くらい)がやってきた。

あ、4人家族で、おそらく別々に行動していて、本屋で待ち合わせしていたんだな。そんなことを思ってしみじみとその合流を眺めていたら次の瞬間、

「ぎぃぃやぁぁぁぁあぁぁぁっぁあぁぁぁぁあぁああぁっっっっぁぁああああ!!!!!!」

3歳の弟くんが爆叫びをしたんですww
おもくそ体をのけぞってからの大絶叫。

きっとお父さんとお兄ちゃんに合流できた喜びと、ちょっと驚かしてやろうというたくらみと、いろいろなものが混じり合って本屋でスーパー大絶叫をかましていましたww

あまりに最高の清々しい叫びすぎて、僕は思わず吹き出しそうになったのですが(めちゃくちゃ可愛かった笑)、お父さんお母さんからしたら焦りますよね。

すかさず「おいおい!ここ本屋!そんな叫んじゃダメだよ」と優しく伝えていました。

その子どもは、大絶叫するにしてもタイミングや場所というものが大事そうなのである、という大切な社会性をひとつ学んだわけですが、そこに一切の悲壮感がない。お父さんお母さんの素晴らしい声かけだなと思いました。

「叫んじゃダメだよ」という言葉。その言葉を大砲のようにドーンと打ち込むように伝えればきっとその子どもはしゅんとしたんだろうな。でもそうじゃなかった。その両親は子どものことをしっかり見て、受けとれる形にして、その言葉を伝えていた。

こんなにも爽やかで温かな親子のコミュニケーションを街中で目撃したのは、なんだか久しぶりな気がする。そんなわけでこれはちょっと残しておきたくなって、すぐにカフェに入り、そしてたった今書き終えた。読んでくれてありがとうございました!

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