「答えは自分のなかに無いこともある」という前提も忘れてはいけない

「答えは自分のなかにある」という前提に立ちすぎると自分のなかだけを模索していくような内省になってしまい、一向に解決の糸口が見えてこないことがあるので、「答えは自分のなかには無いこともある」という前提も忘れちゃいけない。

そもそも「答え」という発想すら疑ったほうがよくて、なぜなら「答え」という言葉は非常に「固定的」なニュアンスを持つので、時に「これが答えだったのか!」とわかり気持ちよかったとしても、実はその「答え」がまた呪い的にじぶんを縛ることがあります。

なので「答え」を探しにいくのではなく、「自分が本来持っている感覚」や「本当の自分が心の奥底で思っていること」を探しにいくような態度が重要になってくると思います。それは決して「答え」のようなものではなく、ただただ自分の感覚を発掘しようとしているに過ぎない。発掘されてもまだその先に続きがある。

それはつまり、「終わりがない」ということなのです。自分と向き合うことの“ゴール”というものはどこかに固定的に存在しているわけではないという前提を持ってみるだけで、内省の世界観もまた変わっていくのではないかなと思います。

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